加賀の井酒造の紹介

加賀の井(大火前の外観)

平成28年の糸魚川大火で残った酒蔵

杜氏  小林 幹男(第17代 蔵元)

第18代蔵元 小林 大祐(手前左から2番目)

加賀の井酒造株式会社は、新潟県糸魚川市にある酒造です。創業は江戸時代の慶安3年(西暦1650年)ですから、本年創業370年を迎えます。酒どころ新潟県の酒蔵のなかで歴史のある酒造会社です。代々の当主は、各地の酒蔵へ出向き最新の酒造技術の収集に務め、いつの時代も本物の酒造りを目指して今日に至っています。創業当時の蔵元が、他県の酒造りを調査した記録を古文書として今も大切に保存しておりますし、この酒造りの姿勢も現在に受け継がれています。

当社の酒造りに対する基本的な姿勢を簡単にご説明します。お酒は嗜好品ではありますが食品です。ですから、安全が第一だと考えています。安心して飲めて、体に優しく長く付き合えるお酒を造っています。日本酒は食事とともに楽しむのが最良です。その時々の食事に合うお酒を探すのも、お酒の楽しみ方のひとつだと思います。ただ、あまり固執しすぎてしまうと楽しくありません。肩肘を張らずにリラックスして飲むのが一番です。日本酒は、もっともっと身近にあって然るべきだと思います。

酒を造ることは育むこと

元禄十年、当時の『加賀の井』の当主は、酒は水しだいと考え、新井戸を掘った。
従来の井水よりも「酒母のゆるみよく、味のり上々吉、寒造りの使用可然」という結論を得た。
田舎酒と軽視された越後の片すみで、往時の主人は酒質の改良を心掛けた。
『加賀の井』はその頃より、水を大切に考えている。
水は昔は今も変わらない。酒造りの心意気も変わらない。
酒は生きもの。酒を愛し、手をかける程、良酒が生まれる。
朝は暗いうちから世話をし、寝ずに酒の顔色を見る夜もある。
杜氏、蔵人のこの情熱が『加賀の井』を育む。

加賀の井酒造の酒造りは、生きものを育むが如く丹念に各工程を進めていきます。
美味しい酒を造る為の努力は歴代の杜氏・蔵人により、創業以来、たゆまず行っているものと自負しております。

命名の歴史

創業は慶安三年・1650年。

江戸時代、糸魚川市は加賀百万石の参勤交代の宿場であった。承応元年(1652年)、加賀三世前田利常公の時、当地に本陣が置かれ、その時に利常公より酒銘『加賀の井』は命名された。本陣で醸造された酒『加賀の井』は、加州三候へ献上され、藩主、家老の献立にも用いられていたという。

古くより、高品質の酒造りに励んできた『加賀の井』。この歴史が今もいきづいている。『加賀の井』は加賀藩糸魚川本陣の酒蔵である。

創業エピソード
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創業は慶安3年(1650年)に小林家二代目の九郎左ェ門が次の一札により古賀坂家から酒屋を譲り受けたことに始まる。これより2年後、加賀藩の本陣が当家内に併設された際、時の前田利常公より酒銘『加賀の井』を拝受し、現在に至っている。