吉久保酒造
吉久保酒造について
「水戸黄門」でおなじみの徳川御三家の城下町、茨城県の県都水戸市にある吉久保酒造は、寛政2年(1790年)に米穀商であった初代粟野屋吉久保清三郎氏が酒造業を起こしたのが始まり、現在まで12代にわたって酒を造り続けております。
肥沃な常陸の大地で収穫される米と水不足に悩む水戸の水源確保のために徳川光圀が造らせた「笠原水道」の清らかな水をもとに酒造業へと転業して以来220年以上の歴史を有し、藤田東湖ら水戸藩士にも愛飲されて蔵は大いに繁栄しました。創業当時の酒名は「甕の月(みかのつき)」でしたが、明治初期に天下一品から取った「一品」に変更し、茨城県内ではあまねく知られた銘柄となっています。
吉久保酒造の酒造り
杜氏の鈴木忠幸氏は18歳より吉久保酒造で、前任南部杜氏 佐々木勝雄を含め三代の杜氏から酒造りを学び、杜氏に就任して以来4年連続で全国新酒鑑評会金賞受賞をしています。使用する米は山田錦の親米、祖父に当たるお米、子供になるお米など、親子4代の飲み比べ企画、全ての酒に生酒があるなど、季節感と米の歴史にこだわりを持って醸しております。
水戸市画像提供 撮影:小泉 慶嗣